予防歯科について | 札幌小児歯科専門サイト

予防歯科とは?

歯は一生使うものです。予防歯科でしっかりとした虫歯対策を。

今までの歯科治療は「削る」ということがメインとなっていました。
多くの歯科医院で「悪くなっているところを削って、詰め物をする」という治療が行われ、そのような治療が正しいと思われていました。

しかし、「予防歯科」という概念が一般に浸透してきた現在では、「虫歯になったら削りに行く」から、「虫歯にならないために歯医者さんに通う」というように、考え方がシフトしています。
それに伴い、歯科治療も従来の「悪いところを削る」治療から「予防して削らない」治療へと大きく変化しています。

予防のために歯医者さんに通う

近年の様々な研究により、虫歯や歯周病は「細菌による感染症」だということが分かってきました。
生まれたばかりの赤ちゃんのお口には、虫歯菌は存在しないことをご存知でしょうか?
実は、虫歯菌は周りの大人からお箸やスプーンの使い回しなどで赤ちゃんに感染してしまうことが多いのです。

大人の歯と違って乳歯の虫歯は進行が大変早く、酷い場合は数ヶ月で神経まで進んでしまうことがあります。
学校での検診で「虫歯無し」と言われて安心していても、その後ちょっと油断すると既に虫歯が発生していたということもあります。

進行の早い乳歯の虫歯にならないためには、家庭での正しい歯みがきがとても大事になってきます。
しかし、毎日きちんと歯みがきをしていても、虫歯になってしまうことがあるのはどうしてでしょうか?
実は、毎日きちんと歯みがきをしていても、「お口の中をすみずみまできれいにする」のはとても難しいことなのです。
歯ブラシが届きづらい場所や歯の隙間などはどうしてもヨゴレが残ってしまって歯垢(プラーク)となり、その歯垢が歯石となって虫歯の原因となってしまいます。
プラーク1mgには1億もの細菌が含まれており、この細菌はお口の中の糖分を栄養として酸を出します。
この酸で、歯や歯を支えている骨がどんどん溶けていくのです。

虫歯にならないためには定期的なフッ素塗布やクリーニングなどの歯科医師によるケアが必要となってきます。

また、ヨゴレが溜まりやすい奥歯の溝を埋めてしまう「シーラント」という予防方法もあります。

6歳頃に生えてくる「6歳臼歯」という奥歯には噛む面に溝があり、歯ブラシの毛先も届きにくいためにとても虫歯になりやすいところです。
シーラントというのは、この溝を合成樹脂で埋めてしまう治療です。
麻酔の必要はなく、もちろん歯を削ることもありません。
ただ、シールした部分が剥がれてしまうことがありますので、定期的に検診する必要があります。

定期検診の勧め・予防の大切さ

数ヶ月に一度、虫歯検査や歯垢(プラーク)・歯石の除去に通うことにより、虫歯や歯周病のリスクを大幅に軽減することが出来ます。
ご家庭での歯みがきでは取り切れないヨゴレが歯垢(プラーク)となり、歯垢は唾液や血液からカルシウムを取り込んで石灰化し、歯石となります。
歯石になってしまうと、歯みがきだけで取り除くことはほぼ不可能です。

その歯石の上にさらに歯垢(プラーク)が重なっていき、また歯石化してしまい・・・といった悪循環が生じて、お口の中はどんどん不衛生になっていきます。

悪循環に陥る前に、予防歯科で定期的な口腔内クリーニングを受け、またフッ素塗布や適切な歯みがきの指導を受けることで、大切な歯とお口の健康を守りましょう。

プロによる歯のクリーニング・PMTC

歯垢(プラーク)・歯石はもちろん細菌の棲家であるバイオフィルムも除去

ご家庭で丁寧に歯みがきしているつもりでも、歯と歯の間、歯と歯茎の境目(歯周ポケット)、歯の細かい溝といった場所にはみがき残しがあります。

このみがき残しが虫歯や歯周病の原因となる歯垢(プラーク)となり、歯垢が石灰化することにより歯石になります。

PMTCとは「プロフェッショナル・メカニカル・ティース・クリーニング」の略で、言葉の通りに「プロが専用機器を使用して行う歯のクリーニング」のことです。
歯垢・歯石や着色ヨゴレはもちろん、歯ブラシが届かない歯と歯茎の境目(歯周ポケット)内のバイオフィルム(細菌の棲家)までを超音波器具を使って除去することが出来ます。

ヨゴレとバイオフィルムを除去した後は、再び歯垢(プラーク)が付きにくいように歯の表面を磨き、ジェットパウダーでツルツルに仕上げます。
さらに、菌が出す酸に対して歯の表面を強くするために、フッ素を塗布します。

正しい歯みがき指導と生活習慣のアドバイス・キッズクラブ

円山北2条歯科には、お子さま達が参加して楽しみながら正しい歯みがき方法や生活習慣を学ぶ「キッズクラブ」があります。

予防歯科の治療を受けたからといって、毎日の歯みがきをおろそかにして良いというわけではありません。
お口の中を清潔に保つための基本は、毎日の歯みがきです。

しかし、ただ一生懸命に磨くだけでは、効果は限定的です。
効果を出すための「効率的なみがき方」というものがあり、歯科医師がしっかりとレクチャーいたします。

また、食事の取り方、おやつの食べ方、歯をみがくタイミングなどの生活習慣もお口の健康、体全体の健康に大きく影響します。
少しの工夫で虫歯や歯周病にかかりにくくすることが出来ますので、お子さまの生活習慣をヒアリングしながら、虫歯になりにくい生活習慣を身に付けるアドバイスを行なっていきます。

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